金立山の鳳凰

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 


うちのダーリンが金立山（きんりゅうさん）に登ったときに撮ってきてくれた写真です。
 
雲の形が鳥のようで、よく見ると鳳凰が青空を舞っているようにも見えてきます。
 
金立山は佐賀市の北部郊外にあり、標高は501.8mです。佐賀平野を眺望出来る位置にあるので、天気のいい日には山頂から有明海や島原半島を遠望できるそうです。

この山は古くから信仰の対象とされ、山上に建立された金立神社の上宮には保食神（うけもちのかみ）、罔象女命（みずはのめのかみ）といった農耕の神と、秦の始皇帝の命令で不老不死の薬草を求めて渡来したという徐福を祀っています。

また山麓には西隈、銚子塚などの古墳群があり、この辺り一帯が古代から敬われていたことがわかります。

そんな史跡と伝説に満ちた山頂で撮った写真だからなのか、空を飛ぶ鳳凰は荒んだ世に平安を求める人々の心の表れのようにも見えてきます。